2026.07.31
慢性腎臓病について
腎臓のはたらき
腎臓の主な働きは、血液を濾過して尿を作り、老廃物を身体の外へ出すことです。その他にも血圧の調整やミネラルなどのバランスの維持、造血ホルモン(血液を作るように指令を出すホルモン)の分泌、骨の健康維持といった多くの働きを担っています。
慢性腎臓病とは
何らかの原因で腎機能の低下が3ヵ月以上持続していると、慢性腎臓病です。高齢の猫や犬に多くみられますが若齢でも発症することがあります。腎臓は一度ダメージを受けると完全には修復されません。そのため進行を完全に止めることができないので、進行をいかに緩やかにできるかが大切です。
症状
- 多飲多尿(色の薄い尿をたくさんして、飲む水の量が増える)
- 便秘
- 元気、食欲の低下
- 嘔吐下痢
- 貧血
- 高血圧 など
症状の種類と程度は様々です。また、腎臓はダメージを受けてもすぐに症状が出ることは少なく腎機能の60~70%が障害されるまで目立った症状が出てきません。進行するに伴い上記のような症状がみられ、さらに進行すると尿として排出されるはずの老廃物が体内に残り食欲不振・元気消失・嘔吐・痙攣・昏睡などの尿毒症の症状が現れます。
治療
犬・猫の慢性腎臓病を根本的から治療する方法はありません。そのため治療は、症状の緩和・腎臓の負担軽減・進行スピードを遅くすることが大きな目的となります。慢性腎臓病は長く付き合っていく病気ですが、早期に発見し治療を開始することで病気が悪化するまでの時間をのばすことができます。
代表的な治療には次のようなものがあります。
| ・食事療法 |
| 慢性腎臓病では、食事療法が重要です。 腎臓病用療法食は、腎臓に負担をかける栄養素を制限して腎臓を保護し嗜好性と高カロリーで体重減少を防ぐような工夫がされています。ドライタイプ・ウエットタイプ(缶やパウチタイプ)のものがあります。お気軽にご相談ください。 |
| ・輸液療法 |
| 脱水状態の改善のため通院や自宅での皮下点滴や入院での静脈点滴といった輸液治療を行います。 |
| ・投薬 |
| 腎臓の保護や、今出ている症状の改善のために行います。 |
早期発見・早期治療開始がとても重要です。
定期的な健康診断を行うことで数値の変化に気づきやすくなり、早期発見に繋がります。
当院では1歳を過ぎたら年に1回、7歳頃からは年に2回の健康診断をおすすめしています。













