2026.04.03
ノミ・マダニ予防について
1.ノミ・マダニとは?
ノミ・マダニは犬や猫に寄生し、吸血して強い痒み・皮膚炎・貧血を引き起こす外部寄生虫です。犬や猫だけではなく、人にも悪影響を与える可能性があるため飼い主様の健康を守るためにも、ノミ・マダニの予防は非常に重要です。
2.ノミ・マダニが影響を与える疾患
ノミ・マダニによって、特に注意が必要な疾患には以下のようなものがあります。
- ノミアレルギー性皮膚炎
犬に寄生したノミが吸血する際、体内に侵入したノミの唾液に対してアレルギー反応を起こす皮膚病
症状: 皮膚の痒み、赤み、脱毛
- 瓜実条虫症
ノミが媒介する寄生虫で、毛繕いの際にノミを飲み込むことで感染
症状: 嘔吐、下痢
- バベシア症(犬)
マダニに吸血された際に感染する原虫による疾患
症状: 元気消失、食欲低下、発熱、貧血、血色素尿(濃い茶色の尿)
- SFTS(重症熱性血小板減少症)
マダニによって媒介されるウイルス性の疾患で、犬や猫だけではなく、人にも感染する人獣共通感染症です。日本での猫の致死率約60%、犬の致死率約40%、ヒトの致死率約30%(特に高齢者や免疫力が低下している人)といった統計がでています。香川県では2025年6月に三豊市で、同年7月に綾歌郡で死者が出ました。
症状: 元気消失、食欲低下、発熱、嘔吐、下痢
4.ノミ・マダニの予防
当院では、ノミ・マダニは1年間を通して予防をおすすめします。ノミ・マダニの予防方法は、月に1回の予防薬投与です。予防薬にはスポットタイプと食べるタイプの2種類があります。
・食べるタイプ (犬のみ)
月に1回の食べるタイプの予防薬です。フレーバーがついて食べやすく工夫されています。
・スポットタイプ (犬、猫)
月に1回背中(首の後ろあたり)に垂らすタイプの予防薬です。
室内飼育でも感染リスクはゼロではありません。飼い主様の服や靴に付着しノミ・マダニが室内に持ち込まれることもあります。
マダニを見つけたらお家で取らず、動物病院での処置をお願いいたします。 間違った駆除をすると傷口が化膿したり、病原体がペットの体内に入ってしまうリスクが高まります。
ノミ・マダニの薬は一般のホームセンターに売っていますが、市販薬は駆除率が低く、効果が持続する期間も短めです。動物病院の薬は効果が高く、しっかり1ヵ月間効果が持続します。
予防をしっかりすることで、ペットも人も安心して暮らすことができます。予防薬のタイプなどご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。













